川崎で生まれた女がどうしても『ラブ上等』に重い腰が上がらないワケ
あの素晴らしい愛の前に、ヤンキーカルチャーと生身のヤンキーは違うことを、もう一度
西澤千央
2026.08.18
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お盆です。いやお盆でしたというべきか。ぷんぷんの皆様はお盆こ盆どのようにお過ごしになられましたでしょうか。幼き頃、夏休みに友達がおばあちゃん家に帰ったとか話しているのを聞くとすごく羨ましかったメモリー、おこりんぼコンシェルジュの西澤です。
だってうちはもうずっと川崎。お父さん鶴見でお母さん川崎、私も生まれてからずっと川崎。以前「文春野球」なる謎の前衛舞踏集団に参加していた時、私のキャッチコピーが「京浜工業地帯の人妻」だったのですが、これに反論しようにも根拠が見当たらないほど、鉄とギャンプルと歓楽の中で育ちました。「田舎に帰る」っていうのにめちゃめちゃ憧れてた。おばあちゃんちは駅挟んだ向こう側のバスで20分くらいの市営住宅で、そこを城として親戚一同みんなおばあちゃん城下町に住んでいたので、全然「帰る」って感じじゃなかったのです。
そして大人になった現在「お盆で友達帰ってきてるから同窓会やろう」とかもありません。いや、あるのかもしれない。私が呼ばれてないだけかもしれない。昔ターバンにピアニカスタイルのふかわりょうがやってたネタの「同窓会があった、らしい」なのかもしれない。
とにかく川崎というのは、帰る場所でも、帰ってくる誰かを迎える場所でもないような、不思議な街です。