「もうちょっと大人になりなよ」と知り合いに言われ……私がずっと“おこりんぼ”でいようと決意した日

怒りたい、でも怒れない、そもそも怒り方がわからない……そんなあなたのための『おこりんぼ倶楽部』。今日も一緒にLet's ぷんぷん!!今回は「人の怒りを無効化しようとする妖怪」の話。
西澤千央 2026.04.01
読者限定

「でもさ、大きく見たら一緒じゃない?」

 これ言われると、めっちゃ絶望するという言葉、みなさんにもあるのではないでしょうか。

 友人の夫はちょっとモラハラ気質のある男性した。別に暴力振るうとか家にお金入れないとか浮気するとかそういうのではないんだけど、いつも小さく妻をバカにしているのが側から見てもよくわかった。あれは家族同士でごはんを食べていた時。たとえば野球の話をしていたら「こういう話題って、⚪︎⚪︎(友人)に言ってもわからないんだよね」とか、子どもの大学受験の話では「⚪︎︎⚪︎は(高卒だから)わからないかぁ」とか、無数のトゲが私の心に飛んでくるのです。

「今怒ったらダメ」と私は自分の太ももをつねった

 ダメ、今怒ったら変な空気になる。アンガーマネジメントだっけ、呼吸だ呼吸。ヒッヒッフーだ。「⚪︎⚪︎ちゃんは昔から優しいし穏やかですからね……(だからおまえとなんとか暮らせてるんだよ)」と、『シャイニング』のジャックニコルソンみたいな顔で上の歯と下の歯をカチカチさせながら言うのが精一杯の私。

 ごはん会も終盤。友人の家の子どもは遊びに夢中で全く食事に手をつけておらず、もったいないから持って帰って家で食べさせることに。本体と蓋が一体になってるプラスチックの容器に、あの時はたしかお重だかどんぶりだかのごはんを友人は詰めてました。お重だかどんぶりだかのごはんだったので、どうがんばってもきれいには入れられない。結局友人はその容器にお重だかどんぶりだかをひっくり返しました。当然天地は逆となる。容器の中であらわになったタレしみごはんを見て、友人の夫は笑いながら言ったのです。

 「きったねえな(笑)」

西澤千央の『おこりんぼ倶楽部』に興味がある方は、ぜひ登録ボタンをおしてください!!

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1864文字あります。

すでに登録された方はこちら

読者限定
『どこで狂ってしまったんだろう。私の人生は』都市対抗野球がやさしく報せ...
サポートメンバー限定
川崎で生まれた女がどうしても『ラブ上等』に重い腰が上がらないワケ
サポートメンバー限定
入念に計算された画角で……熊本地震における小泉進次郎“映え”投稿のグロ...
サポートメンバー限定
フジロックでのMCが賛否両論のハイスタ、「右も左もない」発言より気にな...
サポートメンバー限定
「さすがにジャーナリストと名乗る人が思い上がってるように思う」ウエスト...
サポートメンバー限定
映画『フォー・トレイルズ』を観て考えた、人間の抱える「孤独」と佐藤二朗...
サポートメンバー限定
「役者魂がそうさせる」「芝居の神様に申し訳ない」……佐藤二朗パワハラ問...
サポートメンバー限定
拝啓山里亮太様。『銀河の一票』くらい私たちから持ってかないでくださいよ...